本「文字のつくりかた」を読んで「聖☆おにいさん」の表紙を見直す
はじめに
書体について結構興味津々のため色々本を読んでおります。これはその中のオススメ本です。
特に面白かったのはこちら
書体と言っても空中に浮かんでいるわけでもなく、それだけでは成り立たないので、ロゴやパッケージなどについても書いてあります。
知的好奇心を満たしてくれる本でした。これを読んだからといって、明日から書体やロゴが作れるわけではありません。
美しき資生堂書体
凛とした美しい女性、といったイメージの書体。広告・ポスターで目にしたら「あ、資生堂の広告ね。」とすぐに分かります。
schooの授業でもチラッと「資生堂書体」の名前は出てきましたが、それについて9Pほど。デザイナーさんへのインタビュー。実際に入社1年目は手書きで資生堂書体を書いていくという話。こういう職人話はホレボレします。それと同時に会社の人を育てる姿勢が素晴らしいです。うらやましいし、今どきなかなか無いですよね。
関連リンクを貼っておきます。
超整理系(佐藤可士和さん)とだいたい系(祖父江慎さん)の対談
私は断然、祖父江さん派です。オフィスも雑然とした感じでステキ。一目で「おお!」と思わせるデザインも太刀打ち出来ません。
佐藤さんは無理です。でも佐藤さんはすごいです。何がいいのか、どこが違うのか分からないレベルのロゴなど、普通の人にはできません。
そんな正反対の二人の対談。凡人・勉強中の私にお二人ともとても参考になります。
聖☆おにいさんの表紙デザイン
1巻発売時からの愛読書です。でも表紙ってそんなに注意してみません。なんとなく「聖」の字が大きくて目立っているな、と思っていただけです。
仏陀のイメージ「耳」とイエスのイメージ「☆」が重なっているんです。もうこの本読んでいて一番ショッキングだったのはこのページでした。もうね、本棚から取り出して見直しましたよ。本にも画像は載っていますが実物で確認です。1巻ということで自己紹介的なイメージもあるんでしょうか?
デザインとはある種の空しさもある
こんな感じで案をねってねって、作り上げたものも、意図を気付かれないまま終わってしまうことって多々ありますよね。それでもこだわって作るのがデザイナでしょうか。
ほかにも色々と興味を引く章はありました。架空の東京オリンピックロゴとか色々。オススメ本でした。
こんな記事も書きました。