schoo:デザインの歴史を学んで現在のフラットデザインを考える道しるべ【1】
今日の学びポイント
授業概要
- タイトル:デザインの歴史と分析的な見方【前編】レイアウトに意味をもたせるための考え方
- 講師:佐藤好彦先生
- 放送日:2014年2月24日:60分
- 内容:20世紀のグラフィックデザインの大きな流れ
先生の著作から参考図書
今回の授業はこの本を基本にしているとのこと
この授業からフラットデザインへの考え方はこの本でとのこと
フラットデザインの基本ルール Webクリエイティブ&アプリの新しい考え方。
- 作者: 佐藤好彦
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学んだこと・補足
ロシア構成主義
- 参考:ロシア構成主義 - Wikipedia
- 1910年代半ば〜
- 装飾から幾何学構成へ(直線や円)
- ロトチェンコの作品:図形的な面白さ、モノクロ写真の平面的な感じ
- 現在のフラットデザインに通じるものがある
バウハウス
- 参考:バウハウス - Wikipedia
- 1919年〜1933年(わずか14年)
- 要素に分解して構成していく
- 同じ巾
- 繰り返し
- リズム
スイス・スタイル(インターナショナル・タイポグラフィクス・スタイル)
- 参考:国際タイポグラフィー様式 - Wikipedia
- 1950年代
- ブロックマン:Grid Systems in Graphic Design(この本についてはschooの東洋美術学校の授業でも出てきました)
Grid Systems in Graphic Design/Raster Systeme Fur Die Visuele Gestaltung
- 作者: Josef Muller-Brockmann
- 出版社/メーカー: Braun
- 発売日: 1996/01/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 5人 クリック: 44回
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- Emil Ruder作:Ein Tag mit Ronchamp(写真集):配置、余白、静かさ
グリッドシステム
- 制約ではない→自由にレイアウトするためのグリッド
- 斜めに切るグリッド
- 円形のグリッド
ものごとを分析しながら見る
- グリッドを細か目に設定しておくと様々な組み合わせができ単調にならない
- はじめにルールを決めてデザインする。それはある意味自分のパターン・得意技となるもの。
授業からの気付き
歴史を知ることで、現在の流行についても特に目新しいことでは無いという気付きがありました。デザインや音楽などは全く新しいことを生み出すのはもはや不可能と言われています。オーソドックスな手法を少しずつ姿を変えて新しいものを作り出していくのに過去を学ぶのは重要です。
バウハウスのリズム感がグリッドシステムに通じていくように感じました。グリッドというのもある種のリズムではないでしょうか???(とくに授業では言っていませんでしたが)
授業では写真集などを見ながら「何を表現したいのか?」など分析していきます。普段からそのような見方をして訓練を重ねる。成長のための地道な方法です。
授業内、先生のおすすめ書籍抜粋
どうでもいいまとめ
Brockmann「Grid Systems in Graphic」
デザイン関係者なら持っているマストな1冊なのでしょうか?
Ein Tag mit Ronchamp
この写真集については入手困難なため、図書館や古本屋で地道に探しましょう。
これは「ロンシャン礼拝堂」の写真集らしいです。きゃー、コルビュジエ先生大好き!!!!と授業受けながらキュンキュンしていました。
授業受けながら自己分析するに私は整然としてでもどこかに曲線など美しいラインがあるものが好きなのだということです。前回の記事でOptimaにも通じるものがあると思います。
もう1回Optima貼っておきましょう。
rodchenko「あらゆる知についての書籍」
ロトチェンコ作品の代表作の1つ。「ほーーーーん(本)」て叫んでいるらしいです。
画像引用元
ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし | 美術館・博物館・展覧会ならミュージアムカフェ
ん?スクー見ながらものすごく一人ザワザワしてしまいました。この見たことある構図は・・・と思いましたよ。
はい、これですね。(アイキャッチにしたのでバレバレです)
「フランツフェルディナンドーーーー」って叫んでるんですね。
そうか・・・元ネタがあったんですね。知らなくても生きていけるけど、知ってる方が世界は楽しめます。当時、両方を知ってる方たちはザワザワしていたんでしょうね。
もう、久しぶりにフランツフェルディナンド聞きたくなってきましたので、このへんで。